• RyoFujisaki

第5回 モック(中編)

最終更新: 2019年6月21日

「俺?単なるコーヒー屋だよ。それ以外ないよ。聞かれても何もない」

 

「まあ、俺の話聞いても何にもならないよ。ただいい加減なオヤジがやってるだけ」

 

・・・ここは、昭和レトロな喫茶店「モック」。

お店やコーヒーのこだわりを聞くと「何もない。適当!」と答えるマスター。

 

しかし、何かこだわりや想いがあるのでは・・・?とカウンターの隅で粘っていると、お店のウエイトレスさんが声を掛けてくれました。本日は、モックの第2弾をお送りします。

 

 



 

 

ウエイトレス:意外とねえ、長くやってるとねえ・・・その、自分のねえ、こだわりとかねえ、ポリシーだとかそういうのがね、ぼんやりしてきちゃうんだよね。だからね、改めて話を聞かれると「何だったっけ」ってなって。笑 聞かれてみてこっちが再認識するっていう。

 

 

―― マスターもそう、なんでしょうか。

 

ウエイトレス:そうそうそう。絶対そう。あまりね、美化して書いちゃダメよ?ここは。こ汚い喫茶店でいいから。本当に。笑

 

 


壁に貼ってあるメニュー、お店の外にあるノボリには、どこか懐かしさを感じるフードメニューが並んでいる。最近ではその「お食事」を目当てに来店されるお客さんも多いのだとか。

 

 

ウエイトレス:・・・売りっつってもね。コーヒーは売りだけどね。マスターはコーヒー売りたいって言うからね。売りたいんだけどね・・・ほんとになんか段々だんだん食事処になってきちゃってるので。マスターとしてはコーヒーを味わってほしいのにな、っていう。

 

 

―― お昼時にいらっしゃるお客さんが多いんですか?

 

ウエイトレス:多いですね。もう・・・ランチはないんだけど、やっぱりご飯を食べに来る人が多い。で、その中に、本当にコーヒーとタバコを楽しむ常連さんがちらほらと来るっていう。あとはモーニングかなあ。

 

 

―― お得な価格設定ですよね。モーニング。

 

ウエイトレス:かーなーりお得な設定ですね。ものすごいお得。マスターはサービスだって言うから。モーニングはサービス。550円だしね。

 

 

―― お客さんがそれを、ネットに書いちゃうわけですよね・・・。笑

 

ウエイトレス:そうそうそう。笑 だから余計にモーニングとお食事になっちゃうので。ホントに喫茶店っていうのはコーヒーとタバコと雑誌で、時間を埋めるものだから。マスターも考えてるんじゃないかな・・・もう考えてないか。笑

 

 

ウエイトレスさんにも、ご自身についてのお話しをしていただきました。

 

 

―― こちらで働き始めたきっかけは?

 

ウエイトレス:学生の時にここをいつも通ってて。たまたまバイト募集を見かけて、、18か19歳のとき、高校生の頃働いてて。で一回就職して。2年間就職して。で、ちょっとやめて。そしたらまたすぐ電話かかってきて「よし来い!」って。なんだかんだ言って腐れ縁で付き合ってますね。

 

ウエイトレス:だから「常連さんたちが年取ってくなー」って思ってるけど、常連さんも「年取ってくなー」ってお互い思ってるはずだから。私もね。かわいらしい学生のウエイトレスがもうおばさんになってるので・・・長い。常連さんとも長いし。常連さんからしても、マスターと私と、長いかなって。だから、特別な場所っていったら特別な場所かも。ここまで店員が変わらない所ってね。なかなかないから。笑  昼間いるおばさんは開店当初からいて、私はまだ・・・二十歳ぐらいからいて、20年くらい。

 

 

―― あまり人の入れ替わりは、激しくはないってことですね。

 

ウエイトレス:マスターに付き合える人がいない。笑 マスター自体が結構・・・人を入れたがらないので。お客様もね、カウンターには座らせない。何だろう、警戒心が強いのか、それで、広いお席をご案内します。

 

ウエイトレス:なかなかね。カウンターにはね・・・やっぱり顔を覚えて、マスターが興味を持って。それこそ3回から10回以上来て“常連さん”ってなると「お兄さん何やってんの?」とか話しかけてくるのね。なので、カウンターへの道のりは遠いという。

 

 

―― 本当の「常連さん」だな、って方が時々座っているのをお見かけします。笑

 

ウエイトレス:うん。本当にね。でも滅多にいないと思う。一回ね、本当に常連さんになっちゃうと、よくしゃべるんですよね。私も、年齢聞いたのもここ最近くらい。ずーっと一緒にいるのに・・・そのくせよく喋るんだけど。笑 マスター、聞き役になり過ぎて。本当にしゃべらない。親しくなるとうるさい。本当にうるさい。笑  

 

 

インタビューの最中でも、客席の様子に気を配るウエイトレスさん。

お客さんの「そろそろ・・・」の雰囲気を感じ取って、レジの前にスッと向かう姿が印象的でした。

 

 

 

ウエイトレス:マスターは・・・滅多に自分の話はしません。しない。なんだろう、人見知りタイプ。私たちでさえ滅多に話は聞けない。話してくれない。

 

ウエイトレス:・・・もともとラーメン屋やってたんですよ。隣で。隣でラーメン屋をやっていて、こっちで店長を雇ってたんです。そしたら、どっちも忙しくなっちゃって。こっちの店長が独立をしたいってなって。で、自分はどっちもは出来ないからって、ラーメン屋を閉めてこっちのマスターになったんです。

 

ウエイトレス:その前は洋品店。洋服屋さんやってたので、ファッションは厳しい。すごい厳しい。実は洋服屋さんだったから。だから、ここも味はすごくいいんだけれども「喫茶店は味じゃない。空間を売るんだ」って。居心地が良くて、お話ができて。俺は聞き役だからみんなの話を聞くんだって。

 

ウエイトレス:その代わりマスターの聞き役はこっちなんで。大変でめんどくさいなと思うんですけど。笑 もはや介護だから・・・なんですけど。

 

 

数少ないマスターの“聞き役”は、マスターからはお聞きできなかった「こだわり」をいくつか教えてくれました。

 

 

ウエイトレス:食器もね、こだわりあるの。

 

 

―― こだわりっていう風には仰ってなかったですけどね。「ずっと同じものを」って。

 

ウエイトレス:あると思います。良いものを使ってます。ナルミのボーンチャイナ。ホテル級のものを。拘って使ってるけど、私たちが割るので、こだわりはないと言っています。昔の喫茶店は、もともと食器もね、いいものを使ってて。ほら、スタバとかだと量産の・・・磁器のぶ厚い奴だけど。

 

 

―― これだけ薄いつくり・・・いいモノですよね。

 

ウエイトレス:そうそう。ボーンチャイナだから。カップが温まるのが早いから、やっぱりコーヒーの味も(違う)。こだわりあるんだけどね。聞かないと言わないから・・・笑 観察して、調べて。突っ込んであげないと、答えてくれない。この椅子もカウンターの高さも・・・厨房が一段低いんですよ。それで座ってマスターと目線が合うようにっていう設計なんです。適当っていうけれど。

 

 

―― 座った時に感じました。

 

ウエイトレス:そこはね。設計してあるんだって。

 

 

 

お店のつくりも、使っているカップにも「楽しんで頂く為」のこだわりが。

一番安いブレンドのコーヒーを頼んでも、グラニュー糖ではないお砂糖、ポーションではないミルクが付いてきます。

 

 

―― マスターは「適当」って何度も仰いますけど・・・

 

ウエイトレス:答えたくないのね。笑

 

 

―― 笑 本当に適当だったらこれ(ミルク)は出てこないですし。お砂糖もこういうのは出てこないじゃないですか。

 

ウエイトレス:答えたくないのね。あれね。笑

 

 

―― 普通のところでは、コーヒーに砂糖やミルクは入れないんです。でも、こちらだと砂糖もミルクも・・・ブレンドにいれた時のハーモニーみたいなものがあるじゃないですか。それが良くて。こだわってるなっていうのが伝わってきます。

 

ウエイトレス:そうそうそうそう! 本当にね、こだわりがあります。Key Coffeeのブランドを使うっていうのも、マスターの「今の風潮に反すること」をマスターがやりたいんだそうなの。今は「自家焙煎だ、俺の焙煎だ」っていうけど、企業には企業の、ブランドの老舗の力っていうのがね。やっぱり信頼と安心と味の安定感があるから。

それで「最近はKey Coffee使ってます」って大きく宣伝しているお店も少ないから「じゃあ俺んとこに貼ろうって。」

 

 

―― それで張りだしてあるんですね。

 


 


 


お店のあちこちに、Key Coffeeのロゴやグッズが並べられている。

 

 

 

ウエイトレス:サイフォンって、不思議に見えるんですかね。確か外国にはないって。マスター、イタリアの人でしたっけ?サイフォンはイタリアだかなんだかには無いって・・・初めて見たって。すごい珍しがってた。

 

 

―― イタリアではほとんど無いと思います。マキネッタかエスプレッソマシンが多いそうなので・・・お店では、色々な淹れ方を試されたんですか?

 

マスター:(黙ってうなずく)

 

ウエイトレス:色々ね。やった。でもサイフォンでずっと変わってないんじゃないかな。結局。紅茶なんかはだいぶいじったみたいだけど。コーヒーはずっとサイフォン。

 

ウエイトレス:紅茶は昔プレスを使ってて、で、今は違う・・・ティーバッグで淹れてるけど。ロイヤルミルクティーはいまだにミルクで煮だししてて。ロイヤルミルクティー、おススメです。

 

ウエイトレス:アイスコーヒーもこだわる。お湯の量とか。布のフィルターに豆いれて、お湯を入れるんだけれども、そのお湯のスピード、回し方とか、、回すスピードとお湯の量を拘る。どっちだったけな、、、早いと、蒸れるから味がまろやかになって、遅いと苦みが強くなる。でも香りがブワッと立つ。蒸れちゃうとほら、湯気が出てこないから香りは立たないけど。スピーディーにやるとぼわーっと。で、まろやかになる。あとね、夏と冬も変えてる。

 

ウエイトレス:特にうちなんかは長時間、新聞を読んだり雑誌を読んだりとか、歓談したりとか、空間を楽しんでもらうためにアイスコーヒーを濃く淹れるの。メチャクチャ濃いのよ。その理由が、少しずつ氷が解けるからその計算を入れて、濃い目にする。でも、ミルクとがむしろをぜんぶ入れると美味しい。それを計算してと、氷は嫌でも溶けてくから・・・溶けても美味しい濃さ、だそうなんだけど。

 

ウエイトレス:それもね、お客様がいる時にわざわざアイスコーヒーを一気に落とすの、香りが店内に立ち込めるから。それをわざとやるの。適当と言いつつね。

 

 

写真をお伝えしていますが・・・店内に広がるコーヒーの香り、ゆったりした雰囲気をお伝え出来ないのが悔やまれます。。

 

 

ウエイトレス:あとはやっぱり・・・ブレンドとアメリカンはレギュラーコーヒーなんですけど、ストレートコーヒーっていうのが・・・ブレンドじゃないんですよ。よくほら、他のコーヒー屋さんって「ブルマンブレンド」とかってあるじゃないですか。うちはブルマンのみなので。ブレンドじゃないです。ブルーマウンテンのみを使ってます。

 

 

―― それでもこの値段ですか?!今その値段じゃなかなか・・・

 

ウエイトレス:あー出せない出せない。出せない。・・・出せない。笑 しかもKey Coffeeさんのブランドっていうのは・・・出せない。かなあ。だから潰れそうなんです。笑 

 

ウエイトレス:なので、カップもこう「差をつけたい」っていうことで、全然違うカップを使って。で、コーヒーの種類によっても違うので、なんとなくあの違うガラのを極力使うようにしていて。こっちのお客様がモカ、こっちがハワイコナだったら、同じカップでは出さない。そういうこだわりで最初教えられたんですけど、適当になりました。「いいんだよ。」って。笑

 

 

―― そんなこだわりがあったんですね・・・

 

ウエイトレス:やっぱりこう昔から来てるお客さまって、値段の変わり方っていうに結構敏感な反応をするっていうのもあって。「値段は変えたくない。その代わりこっちが努力する」・・・

 

 

―― それを楽しみに、という方のためにここまでされるとは。

 

ウエイトレス:なんだろうね。マスターの商売人として・・・本当に商売人だから。その「商売人としての才覚」がないと。適当っていうけど、好きなだけじゃできない。頭いいので。すっごい頭いいから。やっぱりこう、ビジネスとしての戦略は、中では立てますね。

 

ウエイトレス:そう。あと、マスター的には「出したものもすべて使って美味しいものを」っていうのがあるのね。だから、お皿の上に置くのは、食べられるものしか置かないとか、そういうこだわりがあるみたい。

 

 

―― 確かにそうですね。よくある「食べられない飾り」っていうのは一切ないですね。

 

ウエイトレス:お客様を飽きさせない努力をしてます。例えばモーニング頼むと、デザートがちょっと付くんですよ。それを季節によって変えてあげるとか、寒い日は冷たい茹で卵じゃなくて、あったかいスクランブルエッグにするとか・・・それを、原価の中でやっていく、っていう。あとはやっぱり、雑誌を揃える、新聞もいっぱい取る。

 

 

―― 新聞も、種類をたくさんとってますね。こんなに数があるのは他では見たことなくて・・・

 

ウエイトレス:ないないないない。それが喫茶店なんだ、本当の喫茶店なんだ、って。喫煙とお茶を楽しんで、って。

 

 

―― 最近は飲食店内でのタバコもうるさくなってきましたよね。マナー的にも、法律も。

 

ウエイトレス:マスターはほら「法律が変わってもタバコは吸わせる」って、言ってますね。笑

 

 

―― 空間を最大限楽しめませたい、っていうのを感じます。

 

ウエイトレス:それが喫茶店だからね。だから、従業員も男性はダメ。女の子しか置かないっていうこだわりがあるらしく、、だからマスターが言っていることは・・・大抵ウエイトレスとか昼間のおばさんが中にちゃんと入ってて知ってるので、喋ってくれない時には、私たちが喋ります。笑

 

 

―― 笑

 

ウエイトレス:喋らない時は本当に喋らないですからね。笑 でもこだわりはね・・・あるしね。やっぱり時代とともに結構・・・不景気なんで厳しくなるので、周りの喫茶店はみんな潰れちゃって。残ってるのはもううちだけかな。近くにショッピングセンターがあったときの喫茶店も無くなっちゃったし。

 

 

 

「空間を売るお店」には、実はドレスコードがあったんだとか。

 

 

―― わたしがここに来始めたきっかけというか、、子供の頃に車でここの前を通ると看板が目に入ったんです。それで運転している母親に聞くと「若い頃に来たことある」って言ってて、それがきっかけで気になって来るようになったのですが・・・

 

ウエイトレス:そうそうそう。みんなそれで親と一緒に連れてこられて、自分が大人になってやっと入れましたとか。今は緩くなっちゃったけど本当に・・・7,8年前までは学生服禁止。門前払い。

 

 

―― そうだったんですか?!

 

ウエイトレス:もちろん。ここは喫茶店で、タバコを吸う人もいる「大人の社交場」だから、学生服を着た人は「ごめんなさいね」って帰らせる。 今はもう・・・その、不景気なので緩くなっちゃって「カモーン!」になっちゃったんですけど。笑 昼間のパートのおばさんもわたしも「ごめんね」って。お父さんお母さんと一緒だったらいいけど、子供たちだけでこういう所に来ちゃいけませんよって。門前払いでしたね。親と一緒だったらOK。今もたまにね、高校生の子たちがわらわらっと来ると、断ってますけど。喫茶店っていうプライドがあったというか・・・過去形になっちゃってるけど、ありましたね。笑

 

 

―― お店の雰囲気づくりといいますか・・・そういう風にもされていたんですね。

 

ウエイトレス:あー、それはね。大きいですね。本当に何だろう。人との商売なので、味は二の次なんですよね。別にこだわりの食材を使う訳でもないし、オーガニックを使うぞ!って訳じゃなくて・・・味は美味しいですよ?すごい美味しいんですけど。やっぱり喫茶店の売り物っていうは、人と、人脈と、あと空間、って言ってましたね。だから常連さんはここに来ると「情報が貰える」って言う。それを求めてくるの。

 

ウエイトレス:例えばほら「家を買いたいです」っていう人が、その土地に行って、一番最初に行くべき場所は喫茶店。すべての歴史を知ってるので。「あの土地買いたいんだけど・・・」って言うと「あそこは人死んでるよ~」とか「あそこはもともと墓場だったよ」とか。そのぐらい情報が集まるし、誰かが「こういう人いないかな」って言ったらマスターが「俺がちょっと声掛けるよ」ってなる。

 

 

(※注釈: 後にマスターに確認したところ「米屋さんと酒屋さんが一番だよ。古くから何代も営業しているようなお店なら、そういう情報は色々出てくる。それと比べたら喫茶店は・・・俺たちなんかまだまだ」とのこと。)

 

 

ウエイトレス:だからすごい人脈の集まる場所。そこが本当の喫茶店なので。個人の場所っていうよりは「人の集まる場所」なのかなって。それをずっとそばで見て来たので、お得な職場なんですよね。いろんな人の人生があって。面白いです。

 

 

―― 本当にいろんな方が出入りされそうですね。

 

ウエイトレス:うん。そういうこだわりでね、やって来つつ・・・いい加減じゃないと。人の人生に触れる職場なので、やっぱり受け止め切れない。だからいい加減になっちゃったのかな。笑

 

 

―― 向き合い過ぎると、疲れちゃいますからね。

 

ウエイトレス:だめだめだめ。疲れちゃう。だって、1日に10人20人って来たら・・・もうね、疲れちゃうもん。

 

ウエイトレス:でもね本当に、常連さんの人生とか見てると・・・意外と亡くなる方も多いんで。年が年で。だって35年もやってたら・・・子供だった常連さんも大人になるし。その子供も来るし、従業員だった人も子供連れて来るし。マスターと同い年の常連さんは死んでくし。ほんとに・・・だから「常連さん減るんだよ!」ってマスターいつも嘆いてて。そういう不思議な職場かなー、って。

 

ウエイトレス:だからマスターは「ここのお客様の人生だけで本が書ける」って。マスターほど、人の人生を見てる人はいないんじゃないかな。結局ね、最後までを見てるから。お客さんを。それも病院と違って・・・病気になった人を見るんじゃなくて、その人が元気な時から死ぬまでを見てるから。

 

ウエイトレス:私もお客様を見てて「あーこんな病気になったんだ」とか。いきなりとんでもない格好できて「あららら、病気になっちゃったのか」とか。あとはほんとにあの・・・電話がかかってきて「うちの旦那がお世話になりました」って。死んじゃったんだ、、って。そういうのも、あります。だから・・・おもしろいっちゃ面白いけど。マスターなんか若い人を見ると「将来何になるんだろうな」って、けがれた目で見てます。笑「どうせお前は挫折するんだろ」って。笑 でも本当に、人徳もあるしね。

 

 

―― 伝わってきます。

 

ウエイトレス:私はマスターから学んだことのほうが多いので。いやー。とても勉強にはなります。

 

ウエイトレス:いやーもうね、回数重ねるか、、聞かれるの嫌がるんで。本当に聞かれるの嫌なのね。私も「聞きたいな」と思っても、聞かせてもらえた試しがなくて。勝手に喋ってくれた時に吸収するっていう、、年齢と共にね、喋るのがめんどくさくなってきてると思うの。昔はほんとに自分のこだわりを話してくれたんだけど、すごいね、耄碌してきたからさ。今のうちに聞いておくというよりも、聞いてくれる人がいて良かったなって。笑 やっぱりね、マスターが死んだらここも潰れちゃうんで。

 

 

ウエイトレス:まあ、マスターが拘ってたことさえマスター自身は忘れてしまってるけど。

 

 

―― でも、それはコーヒーの味に残ってますし、すごく感じますよ。

 

ウエイトレス:うん。残ってる。

 

 


 

次回、再びマスターも交えてお話をしていきます。お楽しみに。

 

 

 

取材協力: モック

 

〒286-0047

千葉県成田市江弁須195-8

京成線「公津の杜」駅より車で5分、「成田」駅(京成、JR共)より車で8分

JR成田駅よりバス乗車(はなのき台行)、「江弁須」バス停下車徒歩1分


営業時間 9:00~20:00(不定休)

席数:4人掛けテーブル6卓、カウンター2席

全席喫煙可 


℡ 0476-27-3910

 

 

 


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