
第10回 野平工房(前編)
今回は、近所にある楽器屋さん「野平工房」へ。 ギター、ベースの製作や修理、販売を行っているという店舗は、どこかオシャレな佇まい。店主の野平さんに、お話を伺いました。 店舗にある塗装ブースにて。 ギターのネックに塗装中の野平 和宏さん。眼差しは真剣そのもの。...
「職人の世界」・・・近年こそTV等でもしばしば取り上げられるけれど、、同じ世界に住んでいるはずの視聴者と職人との間に、画面越しの温度差、隔たりをここまで感じるようになったのは、いつからだろうか。
それはメディアの演出のせいだけじゃない。生活の中にあふれていたはずのBlue Collarな世界が、いつの間にか一般大衆には「遠い世界の物語」のように映り始めているのでは・・・ある時ふと、そんな風に感じた。
仕事柄、専門技術をもつ職人さんによくお世話になる。世間話もすれば、技術的な話を伺うことも・・・でもそれだけじゃない。本当に興味深い話題が、そこでは文字通り飛び交っている。
そんな中で、誰もが口を揃えて言うのは「今ではこんな所に来るのは少数派、ごく一部だよ」・・・そんなごく一部のお客の為と、本気で向き合っている人たちがいる。
恩返しだなんて、差し出がましい。
ただ「こんなに面白い話をこの場だけに留めておくのが勿体ない」ということで、このBlue Collar Magazineを立ち上げようと考えた。
取材するにあたって「WEB上への掲載は差し支えないよ」と言って頂いた店舗等については住所や連絡先を載せているが、諸々の事情でそれらの掲載ができないという所も少なくない。
「是非ご来店下さい」なんてお店もあれば「常連さんで手一杯。これ以上来て貰っても対応は難しい」そんな所もある訳で・・・このコラムの趣旨はコマーシャルではなく、現場の声をお届けすることという点を、どうか読者の皆様にはご了承いただきたい。
それでは・・・
前置きが長くなりましたが、お楽しみください。